25回の引っ越しと我が家のピアノ史。大人が音を気にせず弾く環境の作り方

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「ピアノを始めるなら、やっぱり本物のアップライトピアノ(生ピアノ)がないとダメかしら……」

そんな風に思って、ピアノへの一歩を踏み出すのをためらっていませんか?

実は昔の私も、「家にピアノがなければレッスンに通う資格もない」と思い込む、カチカチの頭をした人間でした。

25回という途方もない引っ越しを繰り返してきた我が家の歴史と、愛着あるピアノとの別れ、そして「電子ピアノ」が教えてくれた大人の自由な音楽の楽しみ方について、今日はお話ししようと思います。

■ 象牙のピアノを手放した、忘れられない日のこと

かつての私は「ピアノ=家に大きなアップライトピアノがあって当たり前」だと信じ切っていました。 そのため、まだ電子ピアノの発想もなかった頃、引っ越しや賃貸生活の最中で家にピアノが置けないという理由だけで、幼かった長男にピアノを習わせてあげる選択肢すら奪ってしまった苦い後悔があります。

その後、夫の事業や生活の大きな波の中で、私たちは何度も住まいや私物を整理しなければならなくなりました。

何とか手放さずに持ち続けていたのは、私が子供の頃からずっと一緒に育ってきた、いまや貴重な象牙のキーがついた大切なアップライトピアノでした。

お金に困っていた時期だったので、売却すれば少しは生活の足しになったのかもしれません。 けれど、どうしても「売る」という気にはなれなかったのです。

「このピアノを、絶対に捨てたくない。ずっと生かしてあげたい」

そう願った私は、子供たちの母校である学校へ寄贈することに決めました。学校の音楽室で子供たちに弾いてもらえるなら、私のピアノは生き続けることができる——そう信じて、涙とともに手放したのです。

■ 25回の引っ越しが教えてくれた「電子ピアノ」の自由さ

生ピアノとお別れしたあと、25回におよぶ転居生活の中で私の音楽を支えてくれたのは「電子ピアノ」でした。

かつて「本物じゃない」とどこかで決めつけていた電子ピアノでしたが、実際に生活に取り入れてみると、大人の暮らしにこれほど寄り添ってくれる存在はないと気づかされたのです。

  • 音の心配がゼロになる ヘッドホンをつければ早朝でも深夜でも隣近所を気にせず自分の世界に没頭できます。ヘッドホンをしなくても、音量をぎゅっと小さく絞れば賃貸住宅でも安心して奏でられます。
  • 移動や生活の変化に柔軟 生ピアノは引っ越しごとに何十万円という専門の輸送費がかかりますが、電子ピアノは手軽に運べます。

我が家ではこれまで買った電子ピアノも大切に引き継がれています。1台目は嫁いだ娘の賃貸マンションへ。2台目は息子たちが集う拠点へ。

そして26回目?27回目?28回目?(引っ越しが多すぎて何回目かわかりません💦)の引っ越しで辿り着いたここ沖縄・やんばるの家で、私はまた新しい電子ピアノ(あるいは素敵なご縁で巡り逢うかもしれないピアノ)を迎えようと、ワクワクしながら悩んでいるところです。

■ 完璧な環境じゃなくていい。「音を楽しむ暮らし」の始め方

もし今、「マンションだから近所迷惑かも」「大きなピアノを置くスペースがない」「引越しが多いから無理」と諦めているなら、どうぞその固定観念を一度手放してみてください。

高価な本物のピアノがなくても、コンパクトな電子ピアノが1台あれば、今日からあなたの部屋は自分だけの小さな音楽室になります。

環境に縛られて大好きな音を諦める必要はありません。

形はどうあれ、あなたの指から溢れる音が、日々の暮らしを温かく彩ってくれることを心から応援しています。    チャンプルーひさよ(^^)/

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